15、VS焼肉食い放題

高校時代、男友達7、8人で成田にある焼肉食い放題の店すたみな太郎に行ったことがある。

高校男子はみな食欲旺盛でそれが7、8人大挙して押し寄せるなんて店側としては商売上がったりだったと思う。しかし我々は勢いだけで生きてたので、そんなのお構いなし売られた喧嘩は全て買います意気揚々とすたみな太郎に乗り込んだのである。

並べられてるものは片っ端から食ってやろうぜと鼻息荒く、すたみな太郎側は迷惑千万、戦いの火蓋は一方的に切って落とされた。

カルビ、ロース、ハラミお腹をすかせた高校生達は激しく食い散らかした。わーわーぎゃーぎゃーと騒ぎながら、一心不乱に焼いては食う焼いては食うを繰り返した。徐々に我々の腹は満たされていった。

すたみな太郎には肉だけでなく寿司、たこ焼き、アイス、プリン、ジュースなども置いてある。それらも食べ放題だ。もちろん我々も食べた。
腹が満たされていくと我々は置いてある色んな食材でふざけ始める。

誰かの白米の中に誰かが焼いてない生肉をねじり込んだり、誰かのプリンに誰かがたこ焼きをデコレーションしたりとやりたい放題であった。
しまいには誰かのジュースの中に誰かが寿司をぶち込むという荒業をしでかし入れられた当人の「ジューすし、じゃねえかよ!」の虚しいツッコミに我々はゲラゲラ笑った。

肉にも笑いにも飢えてた古き良き高校時代の話である。